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Toriton T120R は正真正銘イギリスの名車だっ!!
写真を見て単にかっこいい、と(最初ノートンかと)思って記事を読んだら、内容も結構興味深かったので、ここで本文翻訳して掲示してみた。スペインのあるバイクサイトの記事から。。。
「自分が若かったころ、バイク仲間はみな、かなり英車について熟知していたが、みな一様にコケ下ろしてた。それから数年以上して、ある記事に出合った。ある英車オーナーが、それを乗りこなすためにしなければいけないこと、を説明していたものだった。
問題にされたのはToriton T120Rという1961年のノートンオリジナルフレームNorton Featherbedに1967年のTriumph T120R のエンジンを搭載した混成バイクである。これをそのへんにある通り一遍のいいとこ取りと思ってもらってはこまる。トリトンはイギリスのバイクレースの歴史で好成績が記録されているし、構成要素となっている各ブランド社と同様にかなりの血統書付きである。発想は、一つの良質のバイクを産み出す為、各最高の要素を一緒にすることにあった。(当時)
話を戻して、この写真のトリトンはあるオーストラリア人がネットのオークションで買ったもの。かれが興味を持ったのも、これが1990年にレストアされていて一見なんの問題もなさそうだったから。ところが、彼が実際に乗り出した初っぱなから、問題が次から次へと現れた。主に、エンジンがうまく回転せず滑車からオイルが漏れていた。
そこで彼は掛かりつけの修理工に相談して、エンジンを一度バラすることに決めた。シリンダーヘッドの点検から初め、バルブシステムを新しくし、その定着をより良くした。次にミクニ製キャブレター30MMを設置した。各シリンダーも変形キットで750CCまで増量、更に、カリーリョ製クランクとE3134のカムシャフトをつけ、オリジナルよりスポーツ的要素が高まった。圧力の高いオイルポンプも別個につけた。クラッチも改善し、スターターもデジタル式に変えた。
前サスペンションは、その不動に位置するスズキGT750のドラムブレーキを伴って、ノ-トンRoadHolderのものとManxのバネで処理されている。しかし後方部は“Dresda” 参照⇒http://www.dresda.co.uk/ の指定を受けた長方形型に変えられた。外観に関しては、パールホワイトにタンク、シートカウル、オイルタンクが、パールグレーにフレームが塗られた。
このオーナーの話によれば、問題解決と修理から12ヶ月たった今、彼のバイクは完璧な状態で走っている、ということである。
少なからずのひとが、旧車を完璧な状態で維持するのに多大な努力とお金を注ぎ込む価値があるだろうか、と考えることと思う。自分としては最後まで選択肢を用意して納得するまで結果を待つのは堪らない。もっとも、ある所有者が一台のバイクを買って、やがてそれに対して愛着が沸くまでの間に、自分なら間違いなく、何度も捨てることを考えたろう。なんかもっと新しいタイプを買うとか、ちょっとした故障を理由に。しかし、あの記事ではなんと言っていたか。
“この挑戦がなかったら俺たちの人生に何がある?”」
2011/04/25 (Mon.) Trackback() Comment(0) オートバイ
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